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認証医療機関 審査結果


医療機関概要

医療機関名 医療法人徳洲会 羽生総合病院
郵便番号 348-8505
所在地 埼玉県  羽生市大字下岩瀬446
電話番号(代表) 048-562-3000
電話番号(外国人案内用) 048-562-3000
ホームページ(日本語) http://www.fureaihosp.or.jp/hanyuhp/
ホームページ(英語) http://www.fureaihosp.or.jp/hanyuhp/en/
ホームページ(中国語) http://www.fureaihosp.or.jp/hanyuhp/cn/
認証履歴 AI0087-1/2023年09月15日/Ver.2.1
※実際に受診を希望される場合、医療機関に事前にお問合せください。

審査結果


認証番号 認証日 バージョン
AI0087-1 2023年09月15日 Ver.2.1
■外国人患者受入れに関する取組み
【外国人患者対応部署】国際医療支援室
【主な対応可能言語】英語
【食事対応】特別食:対応可能
【支払い方法】クレジットカード:対応可能
■総括
 40年前に交通事故で我が子を亡くされた方の切望から救急医療を担う病院として生まれた羽生総合病院は、地域に根ざした医療機関です。また地元出身のスタッフも多く働いています。外国人患者の受入れに向けた整備についても、病院の基本理念である「生命だけは平等だ」の下、外国人患者さんにも安全・安心な医療を提供できるような体制整備を行うという方針から、JMIPを受審されました。令和4年度は外国人も新規患者では5.5%を占めており、ほぼ全てが在留者であること、また国籍もネパール、パキスタン、ミャンマー、ベトナムなどアジア系が多く、入院者の約6割が産婦人科の患者であることは日本全国の地方の医療機関の特徴をよく表しています。また外国人の健診受診についても、訪日受診者ではなく、企業労働者の定期健診が中心であることが特徴です。
 今回の受審により、多くの基本的な課題が確認されました。まずはこの課題について国際医療支援室を中心に、病院長などのリーダーシップと現場職員の協力を得ながら、次回の更新までに改善されることを望みます。そして自ら課題を抽出して、改善していく仕組みを整えることも期待したいと思います。
 健診施設については、地元企業と良い関係性が構築されていました。今後の展望として掲げる訪日受診者の獲得についても、この関係性を活かすことでチャンスは大いにあると考えます。今後の発展に期待します。
 地方の医療機関共通の課題である、多様なアジア国籍、在留外国人、そして産科・小児科に集中した患者等は、解決が難しいものばかりです。羽生の地も在留外国人の増加による外国人患者増加が今後も続くはずです。羽生総合病院が本受審をきっかけに、近隣の医療機関にとっての外国人診療の良いロールモデルとなることに期待します。
 一方、安全・安心のためには、①リスクの適切な管理と対処、②病院の組織的な対応、は不可欠です。本認証は始まりにすぎません。外国人患者の権利に関することや、診察等のコミュニケーションにおける現在の通訳の在り方については、早急な再検討が必要です。また外国人患者の入院が多い産科病棟の現場では、イスラムやヒンズー等の宗教・文化対応に追われています。国際支援室は他院の好事例を積極的に職員へ情報共有すると共に、外国人患者や職員からの多様な意見を汲み取る仕組みを構築することも必要です。そして院内スタッフのそれぞれが、外国人診療に取り組むにあたり、自分たちの「当たり前」を疑うことから始めてください。
 最後に、最も評価される点は、多くの職員が、外国人患者に対して平等(Equality)から一歩進んだ公平(Equity)の考えで臨むことが自然に認知されていることでした。その姿勢こそが、“地域とともに歩む唯一無二の医療機関“への道だと考えます。
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