認証医療機関 審査結果
医療機関概要
医療機関名 | 医療法人徳洲会 中部徳洲会病院 |
郵便番号 | 901-2393 |
所在地 | 沖縄県中頭郡北中城村比嘉801 |
電話番号(代表) | 098-932-1110 |
電話番号(外国人案内用) | 098-932-1110 |
ホームページ(日本語) | http://www.cyutoku.or.jp/ |
ホームページ(英語) | https://www.cyutoku.or.jp/en/ |
ホームページ(中国語(簡体字)) | https://www.cyutoku.or.jp/jiantizi/ |
ホームページ(中国語(繁体字)) | https://www.cyutoku.or.jp/zhengtizi/ |
ホームページ(韓国語) | https://www.cyutoku.or.jp/kr/ |
認証履歴 | AI0030/2017年10月18日/Ver. 2.0 AI0030-2/2021年12月22日/Ver. 2.1 AI0030-3/2025年02月26日/Ver. 3.0 |
※実際に受診を希望される場合、医療機関に事前にお問合せください。
審査結果
認証番号 | 認証日 | バージョン |
AI0030-3 | 2025年02月26日 | Ver. 3.0 |
■外国人患者受入れに関する取組み | ||
【外国人患者対応部署】国際医療支援部 【主な対応可能言語】英語・中国語・韓国語 【食事対応】特別食:対応可能 【支払い方法】クレジットカード・デビットカード:対応可能 |
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■総括 | ||
中部徳洲会病院は、沖縄県中部医療圏において地域医療を担う中心的存在として、2016年の移転以降、地域医療支援病院や災害拠点病院の指定を受けるなど、その機能を着実に拡充してきました。特に外国籍患者への対応においては、全外来患者数の約3.4%、新入院患者の約2.2%が外国籍患者であり、その中でも米軍基地が集中している地域という特性からアメリカ国籍が半数以上を占めています。こうした背景から、英語・中国語・韓国語の医療通訳者が在籍する国際医療支援部には10名のスタッフが所属し、外国人患者が安心して受診できる環境づくりを進められています。 外国人患者の受入れ体制は、国際医療支援部を中心として整備しており、医療通訳者の適切な配置や多言語翻訳体制の段階的な運用といった取り組みは他の医療機関でも参考となる優れた実践例といえます。通訳者のスキルや過去の対応実績を考慮した配置方法は、患者のニーズに合わせた柔軟な対応を可能にし、患者満足度の向上につながっています。一方で、通訳者を介さない対応では、適切性や満足度の把握が十分とはいえません。訪日観光客の増加に伴い、少数言語の患者を想定した取り組みが求められます。外来患者を国籍別に見ても、アジア、ヨーロッパ、南米など多岐にわたっています。通訳タブレットや指差しツール等を活用して対応する場面では、患者の理解できる言語で適切に伝え、より多くの患者からフィードバックを受ける仕組みを整備していただき、どの言語で受診しても同様の医療の質が担保されるような仕組みづくりをご検討ください。 宗教的・文化的背景に配慮した医療提供の必要性を認識していますが、方針整備と周知徹底が不十分なケースが見受けられます。病棟などで安全面の配慮が必要な個所には、積極的に外国語表記することが望まれます。また既存の対応事例を基にしたマニュアル化と、ケーススタディを含む院内研修を通じて、全スタッフが共通理解を持つ体制を築くことを期待します。現状では、外国人患者の増加に伴い、通訳のサポート体制も強化していく必要が見られます。事前に多言語に翻訳した書類を用意することで、対応スタッフ、通訳者の負担軽減につながると思われます。 全体を通じて、貴院では外国人患者対応において多くの進展が見られ、取り組みが着実に成果を上げています。今回の受審を機に、改めて患者データの収集、記録と集計、定期的な書類のアップデートを進めていただくことを期待します。現在の基盤を活かし、標準化のさらなる推進や教育の充実、データを活用した対応方針の整備を進めることで、運用が効率化していきます。個々の対応者の臨機応変な判断に頼らず、統一的な運用指針をマニュアル化し、スタッフ間での情報共有を徹底することで、より質の高い医療体制の実現を期待いたします。 |