ホーム > 認証医療機関検索 > 認証医療機関一覧 > 認証医療機関 審査結果

認証医療機関 審査結果


医療機関概要

医療機関名 磐田市立総合病院
郵便番号 438-8550
所在地 静岡県  磐田市大久保512-3
電話番号(代表) 0538-38-5000
電話番号(外国人案内用) 0538-38-5000
ホームページ(日本語) https://www.hospital.iwata.shizuoka.jp/
ホームページ(英語) https://www.hospital.iwata.shizuoka.jp/english/
ホームページ(ポルトガル語) https://www.hospital.iwata.shizuoka.jp/portugues/
認証履歴 AI0037/2018年05月13日/Ver.2.0
AI0037-2/2021年05月31日/Ver.2.1
AI0037-3/2024年08月05日/Ver.3.0
※実際に受診を希望される場合、医療機関に事前にお問合せください。

審査結果


認証番号 認証日 バージョン
AI0037-3 2024年08月05日 Ver.3.0
■外国人患者受入れに関する取組み
【外国人患者対応部署】医事課
【主な対応可能言語】英語・ポルトガル語
【食事対応】選択食:対応可能 特別食:対応可能
【支払い方法】クレジットカード・デビットカード:対応可能
■総括
 磐田市立総合病院の立地する磐田市は人口約166,000人の都市で、この地域における中核医療機関です。磐田市における在留外国人のうち約50%がブラジル人、16%がフィリピン人という特筆すべき地域です。この地域の特性により、院内にはポルトガル語院内通訳者3名が配置されており、その体制は中東遠医療圏全域に周知されており、磐田市に限らず近隣の市町からブラジル国籍の在住者が相当数受診しています。磐田市に限らず静岡県中東遠医療圏においても重要な位置づけの病院です。磐田市立総合病院における外国人患者への対応として、中東遠圏域6病院が外国人患者対策協議会を設置し、地域共通の外国語問診票作成や、各医療機関で医療コンフリクトを起こしている外国人患者の情報共有を行うなど広域での外国人患者受け入れ体制に着手されています。
 院内での取り組みとして、院内表示についてはポルトガル語と英語をメインにした多言語化がなされていますが、二言語併記と英語単独・または日本語のみが混在しており、標準的なルール作りが求められます。ブラジル人は一般的に日本人よりも英語力が高いと言われていますので、今後は第二位のフィリピン人も含めた英語を基準とする多言語化推進も検討の余地があると思います。
 多くの病院で使用する機械通訳機器は思いのほか時間を要し、誤訳のリスクも存在します。それを補うために、自院開発のポルトガル語の検査対応アプリ「フレナビ」を利用しており、放射線科での利用に始まり、消化器内視鏡室・オペ室向けも開発中で非常に素晴らしい取り組みです。ぜひ、院外への展開も期待したいと思います。また、職員教育の一環として、職員がポルトガル語に親しみ、外国人患者とあいさつや定型的な会話が交わせるよう企画された「やさしいポルトガル語」研修は、地域の特性に応じた外国語施策として素晴らしい取り組みといえます。反面、通訳や外国人向けの医療安全対策には一層の対応が求められると考えられます。通訳が適正に伝わったかどうか確認する仕組みはありますが、確認したという記録が必須になっていないこと、家族通訳などによる通訳リスクや倫理問題などについて外国人患者自身にもご理解をしていただく必要があります。磐田市立総合病院の規模から、日曜・夜間等にも多言語対応できる仕組みの構築を検討されてはいかがでしょうか。
 最後に、来院される外国人のほとんどが在留外国人であっても、今後は訪日外国人の患者も増える可能性があります。訪日外国人にも十分対応可能な仕組みつくりを継続されることを期待しています。
ページトップへ