認証医療機関 審査結果
医療機関概要
医療機関名 | 医療法人伯鳳会 東京曳舟病院 |
郵便番号 | 131-0032 |
所在地 | 東京都墨田区東向島2-27-1 |
電話番号(代表) | 03-5655-1120 |
電話番号(外国人案内用) | 03-5655-1120 |
ホームページ(日本語) | https://tokyo-hikifune-hp.jp/ |
ホームページ(英語) | https://tokyo-hikifune-hp.jp/eng/ |
認証履歴 | AI0091/2025年03月25日/Ver.3.0 |
※実際に受診を希望される場合、医療機関に事前にお問合せください。
審査結果
認証番号 | 認証日 | バージョン |
AI0091 | 2025年03月25日 | Ver.3.0 |
■外国人患者受入れに関する取組み | ||
【外国人患者対応部署】国際医療支援室 【主な対応可能言語】英語、中国語、タガログ語 【食事対応】選択食:対応可能 【支払い方法】クレジットカード:対応可能 |
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■総括 | ||
東京曳舟病院は東武鉄道曳舟駅に直結したベッド数200床の病院です。2017年に墨田区東向島に移転しました。二次救急指定医療機関であると同時に、東京都災害拠点病院および東京DMAT指定医療機関として、地域医療の重要な役割を果たしています。2024年にはJIH認証を受けるなど、国際的な患者受入れ対応を推進しており、外国人患者の受診者数が年々増加しています。 今回、「外国人患者でも分け隔てなく安心して受診できる病院としての体制整備を志す」ことを目的にJMIPの受審に至りました。外国人患者数はまだそれほど多くはありませんが、観光やビジネス目的で訪日した患者が全体の34%を占めています。この背景には、在留外国人患者の多い産婦人科や小児科が貴院にないことが一因と考えられますが、貴院が近隣の東京スカイツリー周辺だけでなく、台東区浅草周辺の二次救急を担っていることも影響していると推察されます。 外国人患者対応に関する院内マニュアルの内容では、具体的な対応基準や統一的な運用方針が不足しており、スタッフが状況に応じて自己判断を迫られるケースが見られます。例えば、通訳サービスや翻訳業務について基準を明確化することで、業務の効率化とトラブルの回避が期待されます。また、輸血など宗教的・文化的配慮が必要な医療提供に関する院内方針が十分に統一されておらず、観光客の増加に備えた具体的な対応方針の策定と周知徹底が求められます。組織体制の面では、国際医療支援室のサポート体制が整っている一方で、医療安全に関する検討が不十分であり、外国人患者受入れ担当者の選任も課題となっています。 今後は、訪日客の救急対応の患者がさらに増加すると予想されますが、現在の対応は性善説に基づいたものにとどまっています。特に、緊急入院に伴う未収金対策は十分と言えず、早急な整備が望まれます。 災害医療では組織的な取り組みと訓練が大事だとされていますが、外国人患者の対応もこれに類似すると考えられます。組織的な対策を講じることは、病院の理念とも一致しているはずです。今回の指摘箇所は貴院の今後の期待の裏返しでもあります。次回の更新審査までに改善されることを望みます。 |